2009年02月26日

PPフィルムの出荷、1月も前年を下回る

食品以外の包装用が引き続き大幅減に

【カテゴリー】：実績/統計（原料/樹脂/化成品） 【関連企業・団体】：日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が26日に集計したところによると、1月のPPフィルムの出荷数量はOPP（PP延伸フィルム）もCPP(PP無延伸フィルム）も引き続き前年同月の実績を下回った。 　OPPは16,022トンで前年同月を11.6%下回っており、一方のCPPは10,781トンで同9.8%減となっている。ともに6ヶ月連続の前年同月割れとなった。 　1月の場合も、工業用や繊維・雑貨用といった食品用以外の用途分野の出荷の縮小率の大きさが目立つ。OPPの工業用・その他は20.0%減で、CPPの工業用にいたっては60.8%もの減少となっている。OPPの繊維・雑貨用は6.2%減にとどまっているが、CPPの繊維・雑貨その他は15.4%減と落ち込み幅が大きい。 　消費量が最も大きい食品包装用も前年割れが続いている。しかし、縮小率はOPPの食品包装用が9.1%、CPPの食品包装用が4.7%と、ともに非食品包装用のそれを大きく下回っている。 　他の合成樹脂製品と同様に、OPPもCPPもIT関連産業の不振の影響を強く受けている様子が1月の出荷実績にも端的に現れていると言える。