2009年02月26日
カーボンブラックも1月の出荷が大幅減に
前年比31.8%減で6ヶ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が26日にまとめたところによると、カーボンブラックの1月の生産量と出荷量はともに引き続き前年同月を大きく下回った。

 総生産量は44,759トンで前年同月の実績を34.8%下回り、一方の総出荷数量は44,422トンで同31.8%減となった。この結果、生産は8ヶ月連続の、出荷は6ヶ月連続のそれぞれ前年同月割れとなった。カーボンブラックの歴史の中でもこれだけ不振が長期にわたるのはめずらしいケース。

 出荷のうちの国内のゴム用の内訳は、主力のタイヤ向けが35,596トンで前年同月比25.8%減、一般ゴム向けが6,115トンで同47.9%減などとなっている。非ゴム用は2,159トンで同40.9%減とこれも大幅な縮小になっている。

 カーボンブラックの場合も、景気後退に伴う自動車の減産が大きく影響していると言える。また、12月のカ−ボンブラック輸入量が前年同月比88.8%増の15,894トンと大きく膨らんで輸出の2,071トンの7倍以上の規模に達したことも国産品の足を引っ張ったのではないかと推定される。