2009年03月02日 |
主要化学品の輸出、1月は6品目が大幅増に |
全体では引き続き過半の品目が前年割れ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
主要化学品の1月の輸出通関数量は、引き続き過半の製品が前年同月の実績を下回った。合計25品目のうち15品目が前年同月割れとなっている。TDIの66.2%減、ABSの63,0%減、PSの53.8%減等が特に目を引く。 一方の前年同月超えとなった品目の中では、エチレン、VCM、EG、酢酸、TPA、ANの計6品目が前年同月を大幅に上回っている点が注目される。 うちエチレンは3ヵ月連続の、VCM、酢酸、TPAの3品目は2ヵ月連続の前年同月超えとなっている。EGは同49.0%減から、またANは同20.2%減からそれぞれ大幅増に転じた。 また、ポリオレフィン3樹脂がしばらく振りに揃って前年同月を上回っている点も1月の通関実績の特徴の一つと言える。 前年同月を大きく上回った品目は、全て前年同月がその前の年の1月の実績を大幅に下回っている。82.1増となったエチレンの前年同月の前年比は43.5%減であった。5.44倍に膨らんだEGの前年同月の実績は72.9%減という記録的な落ち込みであった。2.57倍となったTPAも同じく前年同月は79.2%減という異例の縮小であった。2.32倍となった酢酸の前年同月は53.0%、93.6%増のVCMの前年同月は11.7%それぞれ前年同月を下回っていた。 これらの品目とポリオレフィンは引き続き2月の輸出も好調を維持している模様。中国の需要家の多くが、1月中旬以降のスポットナフサ価格の上昇を視野に置いて在庫の補充に乗り出したことが大きいと見られている。 財務省のまとめによる主要化学品の1月の輸出通関実績は別表の通り。 【関連ファイル】 主要化学品の09年1月の輸出通関実績 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1235962311.xls |