2001年05月07日 |
中国の樹脂輸入、3月単月も1~3月累計も高水準 |
日本品は塩ビ以外が前年割れ、韓国品が大幅増 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社の調査によると、中国による汎用樹脂の3月の輸入は6樹脂全てが前年同月の実績を上回った。また、1~3月の累計もPSを除く5樹脂が前年超えとなった。 最も数量が多いのは依然として韓国品であり、しかも高い伸びを遂げているものが多い。それに対して日本品は塩ビを除くと不振が目立つ。 中国の輸入全体を捉えると、3月単月では汎用6樹脂(LDPE、HDPE、PP、PS、PVC、ABS)の全てが前年同月を上回っている点が注目される。中でもPVCの91.6%増、HDPEの59.7%増、LDPEの50.4%増などが目を引く。 うち日本品は、PVCの38.7%増を除いて全て前年を下回っている。HDPEの34.0%減とPPの36.1%減が特に目立つ。PVCを除いて中国側の提示価格が日本の樹脂メーカーの希望価格を下回るケースが多かったのが最大の要因と見られる。 対照的に韓国品は、PSの9.9%減を除いて5樹脂が前年を上回っている。しかも、PVCが2.31倍、LDPEが2.12倍、HDPEが83.5%増、PPが19.3%増といったように伸び率が高い。最も伸び率の小さいABSが6.9%である。 一方、1~3月の累計も輸入全体が高水準となっている。PVCは96.7%増、LDPEは64.9%増、HDPEは45.0%増、PPは12.7%増となっており、PSだけはマイナス成長だが、それも1.7%減にすぎない。ABSは0.8%増で、前年の横並びとなっている。 うち日本品は、PVCの45.7%増以外は全て前年を割り込んでいる。それに対して韓国品はPSの14.2%減を除いて前年を上回っている。PVCの3.1倍、LDPEの51.6%増、HDPEの31.1%増などが目を引く。 http://www.c-nt.co.jp/data/trade/china_index.html">中国主要樹脂輸入通関実績(樹脂・国別) http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/trade/china/01chinap03>2001年3月中国主要樹脂輸入通関実績(主要国別) ※Eメール会員の方のみご覧になることができます。 ※iモードではご覧になることができません。 |