2009年03月05日
PXの3月のACP、830ドルにアップ
2月中旬のスポット価格を反映
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手石油精製企業と極東の大手PTAメーカーとの間で進められていたPX(パラキシレン)の3月のコントラクト価格(ACP)の交渉は、トン当たり830ドルに改めることでこのほど決着した模様。
 
 2月のACPに比べると110ドルの引き上げとなる。これでPXのACPは、昨年11月と12月の600ドルをボトムに3ヵ月連続で引き上げられることになった。
 
 これには、2月上旬から中旬にかけてアジア地域のスポット価格が需給の均衡を背景に急上昇しておよそ半年振りに900ドル超えを記録するに至ったことが大きく影響していると見られる。
 
 これに伴い、わが国のPTA各社は中国をはじめとしたアジア各国向けのPTAの再値上げに挑戦することになる。