2001年05月02日
特恵関税13項(旧31項)4月の集計遅れる
財務省、管理方式変更で確定は10日前後に
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 今年度から特恵関税制度が大幅改正され、従来日別管理品目だった「31項」(新制度では「13項」)は月別管理品目となったが、財務省関税局によると4月末現在の集計結果が出るのは5月10日頃になる見込みである。

 当局によると「初めてのケースでもあり、全体の集計結果をまとめるのに時間がかかっている」という。
 集計結果が官報に掲載されるのは5月末で、項目別に全体の数字のみを掲載し、国別はシーリングの特定国枠の7割を超えた国に限られる。

 旧31項(ポリエチレン、ポリスチレン等の塊、粉、粒、フレーク状)は新制度ではそのまま「13項」に移され、新たに一般税率の20%(従来無税)が課せられる。シーリングの特定国枠も全体枠の4分の1から「5分の1」に縮減された。

 今年度どのくらい輸入されたかのシーリング枠消化状況については財務省では「まだよく分からないが、全体的に去年より緩やかといえると思う」と話している。
 なお「13項」の特恵限度額(シーリング枠)は最終的に前年度の169億3,000万円よりやや低い169億98万円と確定した。