2001年05月02日
バイエル、1Q業績は売上高77億ユーロと10%増加
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:バイエル

 独バイエルはこのほど2001年第1四半期の業績を発表した。繊維事業とECエルトエーツヘミーを除いた継続事業の売上高は、77億ユーロと前年比10%増加、グロス・キャッシュフローは3%増の11億ユーロとなった。また、例外的な項目を計上する前の継続事業からの利益は、7%減の9億8,000万ユーロ、グループ純利益はリストラ費用の増加により4億4,200万ユーロと21%減少した。
 業績を部門別に見ると、ヘルスケア事業は売上高が4%増の24億ユーロ、営業利益は3億6,000万ユーロと5%増加、農業関連製品は売上高が3%減の10億ユーロ、営業利益は2億3,500万ユーロと13%減少した。
 また高分子材料事業は、売上高が17%増の28億ユーロとなったものの、営業利益は28%減の2億3,000万ユーロと大幅に減少した。これは前年同期に比べ原料が高騰したこと、また米国の事業トレンドが逆風だったためとしている。また化学品事業は売上高12億ユーロ、営業利益1億5,700万ユーロで、ともに23%増加した。
 同社のマンフレッド・シュナイダ-社長は、2001年の業績について「原料費のトレンドが有利になってきていること、また欧州とアジアの相対的な経済の安定や農業関連製品の業績回復などから、引き続き前年を上回る収益の向上を見込んでいる」と楽観的な見通しを語った。