2009年03月10日
2月のエチレン生産量、前年比23.7%減の463,200トン
89年10月いらいの50万トン割れ、稼働率は74.3%に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 経産省化学課が10日にエチレンセンター各社の速報を集計したところによると、2月のエチレン生産量は463,200トンとなった。定修による運休プラントは皆無であった。
 
 前月を7.6%、前年同月を23.7%それぞれ下回っている。エチレンの月間生産量が50万トンを割り込むのは、1989年10月の499,500トンいらい19年4ヵ月振り。
 ポリオレフィン、SM、EG、、VCMなど誘導品の国内需要が一段と縮小したことによるものと見られる。
 
 平均稼働率は74.3%となった。前月を1.4ポイント、前年同月を26.0ポイントそれぞれ下回っている。経産省が統計を取り始めた1996年1月以降で最も低い稼働率は昨年12月の75.3%であったが、2月はそれをさらに1.0ポイント下回った。これで平均稼動率は3ヵ月連続で70%台となった。コスト面はむろんのこと保安面からも下限に近づいているわけで、このままいくと系列単位の臨時運休の必要に迫られることとなる。今年のエチレンプラントの定修による運休は、三菱化学・鹿島の年産398,000トン能力の第1号機が運休する5月7日まで予定がない。