2009年03月12日
千代田化工、カタール・ラスガス社とLNG設備などの管理業務で長期契約
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:千代田化工建設
ラスガス社代表に記念品を渡す久保田社長

 千代田化工建設は12日、カタールの現地企業「千代田アルマナエンジニアリング」を通じて、同国・ラスガス社との間で液化天然ガス(LNG)プラントなどの設計・調達・建設管理(EPCm)業務を行う長期契約を締結したと発表した。

 契約期間は2009年3月から4年間。ラスガス社が1年間延長の権利を有しているため最長5年となる。請負規模は総計3億ドル(約300億円)を見込んでいる。

 千代田アルマナ社は、ラスガス社がラスラファン工業団地に保有する建設中を含む計7系列のLNGプラントおよび大型ガス処理プラント計2系列等の設備に対して、同社の長期パートナーとして、中小規模の設計・調達・建設管理(EPCm)業務を行う。

 千代田化工はこれまで、カタールではLNG・ガス処理プラントなどで多くの建設実績を挙げてきたが、2008年プラントオペレーションへのサポート体制を構築するため、現地企業と合弁で千代田アルマナ社を設立、事業の拡大を図ってきた。
 
 同契約により、今後は千代田化工グループのビジネスモデルであるプラント・ライフサイクル・エンジニアリング(注)をラスガス社向けに長期展開する。
 
 すでに稼動・建設中の超大型LNGプラント・大型ガス処理プラントおよびGTLプラントなどにも同種サービスを展開し、カタールのさらなる発展に貢献していくとしている。

■用語解説
◇プラント・ライフサイクル・エンジニアリング=プラントの事業化計画から建設、運転、保守、増設・改造、そして廃棄に至るまでのプラントライフサイクル全体にわたってサービスを提供していくビジネスモデル。
◇ラスガス・カンパニーリミテッド社=出資構成:カタール・ペトロリウム70% ・エクソンモービル30%。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1236823082.pdf