2001年05月02日 |
デュポン、コーンスターチを用いた合繊原料の工業化技術を確立 |
PDOの生産にバイオ触媒を採用、今後石油化学原料から切り替えへ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:デュポン |
デュポンは米国現地時間の2日、同社の高機能繊維用ポリマーSorona(3GT)の主原料であるPDO(1,3プロパンジオール、3G)について、これまでの石油化学製品の替わりにコーンスターチを原料とした工業化技術を確立した、と発表した。 Soronaは、PDOとPTA(高純度テレフタル酸)を重縮合して得られる高機能繊維用ポリマーで、同ポリマーを用いた繊維は伸縮性や回復性に優れるほか、柔らかな触感を有する。デュポンは先頃、米国ノースカロライナ州Kinstonで主原料PDOの生産を開始したが、現在の製法では石化原料を用いている。今回の新製法では石化原料よりも安価な今スタートを採用するため、生産コストを下げることができるとしている。 なお新製法は、発酵プロセス技術に強いTate&Lyle社およびバイオ触媒を開発しているGenencor International社との共同開発によるもので、これまでイリノイ州ディケーターのTate&Lyle社内のパイロットプラントで研究を進めていた。 |