2001年05月02日
ダイセル化学、欧米コンパウンド子会社の株式を英CMLに譲渡
アジア地域に経営資源を集中
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル化学、ダイセルポリマー

 ダイセル化学工業は2日、米国の樹脂コンパウンド子会社ダイセルポリマーコンパウンズ・インコーポレーテッド(Daicel Polymer Compounds, Inc.,以下DPC)および英国のダイセルポリマーズ・リミテッド(Daicel Polymers Ltd.,以下DPL)の株式を、現地時間の1日付で英クレイフィールド・マネジメント・リミテッド(Clayfield Management Ltd.,以下CML)に譲渡した、と発表した。
 DPCとDPLは、同社のグループ合成樹脂事業における欧米製造販売拠点として、日系顧客および現地顧客に対して樹脂コンパウンド製品の販売開拓を進めてきた。しかし、ダイセル化学グループは「事業の選択と経営資源の集中による事業構造の変革」を進める中で、合成樹脂事業ではアジア地域に経営資源を集中して展開していく方針であり、今回CMLに両社の株式を譲渡したもの。
 なお、同社によれば、CMLとの間には資本関係はないものの、譲渡後も相互に協力してグローバルカスタマーに対応していく考え。またCMLに対しては、ダイセル化学の処方技術の非独占的使用権の許諾、商標権の使用許諾、ダイセル化学からの製品・原料の供給の継続、技術交流ミーティング等により、経営支援を行なっていくとしている。