2009年03月18日 |
PSPの出荷、2月も小幅ながら前年割れ |
主力のトレー反用は6ヶ月振りの前年超え |
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会 |
発泡スチレンシート工業会の集計によると、同シート(PSP)の2月の総出荷数量は7,460トンとなった。前年同月の実績を3.5%下回っている。これでPSPの月間出荷量は21ヶ月連続の前年同月割れとなった。 ただし、縮小率はこれまでになく小幅となっている。これには、最大消費分野であるトレー反用が前年同月を8.6%上回ったことが大きく作用している。トレー反用の前年同月超えは6ヶ月振りとなる。ユーザー各社の在庫調整がおおむね終了したことによる現象と分析する関係者が多い。 また、長期低迷を続けていたラミネート丼用が14.7%増となって14ヵ月振りに前年超えに転じたこともPSP業界にとっては明るい材料といえる。 このように主要需要分野のうちの二つの用途分野が好転したにもかかわらず、全体が引き続きマイナス成長となったのは、一般反用が25.4%減、ラミネート一般用が53.6%減と不振から脱却できないでいるため。ともに21ヶ月連続の前年同月割れであり、これら両分野の市中在庫がもう少し縮小しないと全体の回復には結びつかない。 |