2001年05月01日 |
PC、ディスクグレードの市況低迷で一般グレードの生産に注力 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PC(ポリカーボネート)は、昨年末からアジアのディスクグレード市況が下落、低迷が続いており、現在はディスクグレードの生産を減らし、一般グレードの生産にシフトしているメーカーが増えているもようだ。 PCのディスクグレードのアジア市況は、昨年3月のトン当たり3,800~4,000ドルをピークに徐々に下落してきたが、特に年末以降、今年初めには競争が激化し経営難に陥った台湾のディスクメーカーの保有していた玉が、香港市場に流れ込んだことなどにより急落、現在は2,500~2,600ドル前後となっている。一方、一般グレードはこの間3,000ドル前後で推移、現在も2,800~2,900ドルとディスクグレードに比べ高値となっている。 PCの需要は全体的に見ればそれほど悪化していないものの、ディスクグレードは市況の低迷で採算が悪化している。こうしたことから一部のメーカーでは、ディスクグレードの生産を減らし、一般グレードの生産比率を拡大しつつ、今後の状況を判断していきたいとしている。 |