2001年05月01日
PBT、4月の需要は電気電子部品の在庫調整でやや低調
ユーザーの在庫調整が本格化、6月以降の回復に期待
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 PBT(ポリブチレンテレフタレート)の4月の需要は、電気電子部品分野におけるユーザーの在庫調整によりやや低調となったもようだ。
 PBTは、昨年上半期を中心に需要が旺盛だったことから、通年でも国内出荷は2年連続で10%を超える成長を示した。しかし、昨年下期以降、10月に入ってからは東南アジアの需要が減少、さらに今年になってから国内需要にも急ブレーキがかかった。各社とも今年度の予算は、まだ需要の冷え込みが顕著となる前に立てていることから、予想以上に厳しい状況となっている。
 大手PBTメーカーによると、「内需は今年1~3月期も決して良いとは言えなかったが、4月は大分落ち込んだ。それだけユーザーが本格的に在庫調整に取り組んでいると見ている」としている。
 こうしたことからPBTメーカー各社は、このまま在庫調整が進めば、予想以上に早く需要が回復する可能性があるとして、特に6月以降の動向に期待しているようだ。