2009年04月07日
ポリオレフィンのアジア市況が続伸
中国のCFR価格が軒並み1,000ドルの大台に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 複数の大手商社によると、4月に入って中国向けを中心にアジア地域のポリオレフィンの相場が一段と上昇してきた。
 
 最大の消費国である中国の直近のCFR価格は、LDPE、L-LDPE、HDPE、PPホモポリマーの全品種がトン1,000ドルの大台に乗っている。
 LDPEのフィルム用は1,000〜1,050ドル、L-LDPEのフィルム用は1,000〜1,010ドル、HDPEのフィルム用は1,050から1,100ドル、同樹脂のヤーン用は1,150ドル平均、PPホモポリマーのヤーン用は1,050ドル平均、同樹脂の射出成形用は1,000〜1,030ドルとなっている。
 
 2週間前に比べると、上げ幅が最も小さいL-LDPEのフィルム用でも80〜90ドル、最も上げ幅の大きいHDPEとPPのヤーン用は150〜160ドル、平均では100ドル前後高くなっている。
 
 長期に渡る買い控えによる在庫の縮小と、最近の原油高を睨んでの先高観測の広がりによる需要家各社の引き合いの活発化がここにきての続伸の最大の要因と見られている。
 
 ただし大手商社の間には、5月になればサウジ・ラービグの製品がアジアにも大量に流れてくるのでわが国に対する現在の旺盛な引き合いもそう長くは続かないと見る向きが多い。