2009年04月15日 |
VCMの出荷、3月も順調な伸び、内需の低迷を輸出の大幅増でカバー |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会によると、VCM(塩ビモノマー)の3月の生産量と出荷量はともに前月と前年同月の両方を上回った。生産量は前年同月比14.7%増で3ヵ月連続、出荷量は同5.6%増で3ヵ月連続の前年同月超えとなった。 出荷の前年超えは輸出が引き続き大幅な伸びを遂げたことによる。3月の輸出は同61.1%増で、4ヵ月連続の前年同月超えとなった。しかも4ヵ月とも前年同月に対する伸び率がこれまでになく高い点が注目される。過去3ヵ月も昨年12月が23.9%増、今年1月が2.33倍、2月が2.17倍となっている。 これは、最大の輸出先である中国のカーバイド法VCMのコスト競争力の低下が大きく作用したもので、今後も引き続きエチレン法VCMの中国向け輸出は前年を上回ると予想されている。 反面、国内向けの出荷は前年同月割れが続いている。3月も前年同月を22.2%下回った。圧倒的多数を占めるPVC(塩ビポリマー)向けが21.2%減と引き続き低迷していることによる。 こうした結果、08年度(08年4月〜09年3月)の総生産量は300万トンの大台を割り込んで前年度比7.7%減の283万9,467トンに、また総出荷量は同9.7%減の261万5,014トンとなった。出荷のうち輸出は同23.5%増の932,438トンと好調であったが、国内向けが同21.5%減の168万2,576トンにとどまった。月末在庫は75,677トンで前月を3.5%下回ったが、前年同月に対しては17.3%増となった。 ニュースリリース参照 ○塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1239772657.xls |