2009年04月16日
VEC、リサイクル技術開発支援先に1社追加
山本産業のタイルカーペット廃材のMRを支援
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術、環境/安全)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は15日、同協会がかねて推進している「塩ビリサイクル支援制度」の対象企業として山本産業(大阪府和泉市黒鳥町1-3-16)を追加することにしたと発表した。
 
 PVCタイルカーペット廃材のマテリアルリサイクル(MR)技術の確立を目指す山本産業の技術開発活動を資金面で支援していくことにしたもの。支援額は、技術開発に要する資金の2分の1の350万円となる見通し。これを受けて山本産業は、タイルカーペットの製造工場で生じる端材等から分離・回収した再生塩ビの粉体を10%以上使用したゾル加工タイルカーペットの製造技術の開発に取り組むことになる。
 
 同社が加わったことで、同制度の支援を受けて塩ビのリサイクル技術の開発やリサイクルシステムの構築に取り組む企業の数は、住之江織物、呉羽環境、積水化学、アールインバーサテックを合わせて5社となった。
 
 同制度は、07年度以降5年間に総額20億円を投入して塩ビ製品のリサイクルシステムの拡充と技術開発を推進していくことにしている同協会の「リサイクルビジョンー私たちはこう考えるー」の柱といえる重要施策の一つ。同協会では、今後も、有効なリサイクル技術開発やリサイクルシステム構築の案件に対しては積極的に同制度に採択して支援していく考え。