2009年04月23日
ナフサの輸入価格、3月の1次速報は28,900円
1Qの輸入価格の加重平均は25,200円の公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計)
【関連企業・団体】:財務省

 財務省がまとめた3月の輸入通関統計の第1次速報によると、石油化学用ナフサがほとんどを占める揮発油の同月の総輸入数量は188万6,000キロリットル、総輸入金額は545億200万円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は約28,900円となる。
 
 2月の速報の平均価格は同23,700円であったので、3月は同5,200円(約21.9%)の値上がりとなる。1月から2月にかけての国際市場における契約価格が、原油のスポット相場の高騰に伴って上昇したことが影響している。
 
 これに伴い、今年1〜3月期の総輸入数量は450万7,000キロリットル、輸入総金額は1,135億8,200万円となる公算が濃厚となった。この場合の加重平均価格は同25,200円となる。国産ナフサ価格は同27,200円となる計算だ。前期(昨年10〜12月期)の平均価格を同25,000円(47.9%)下回ることになる。
 
 しかし今年4〜6月期の価格は、3月や4月の国際スポット相場や契約価格の上昇ぶりや円安の進行から推して大幅な高騰が必至の見通しにある。石油化学企業の多くは輸入価格が同33,000〜35,000円、国産ナフサ価格が同35,000〜37,000円に引き上げられると予想している。