2009年05月08日
ナフサのスポット相場も反騰
日本向けのC&F価格、トン486ドルに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 原油の国際スポット相場の高騰に引きづられてナフサのスポット価格も反騰してきた。日本向けの契約価格の上昇幅が特に高い。日本の大手商社やエチレンセンターが他の国の買い手以上に積極的に手当てに動いているためと見られる。
 
 大手商社やエチレンセンター筋によると、国際市場における日本勢直近の契約G&F価格はトン当たり486ドルとなっている。1週間前に比べて59ドル(14%弱)高い。4月第2週明けの同475.8ドルを抜いて今年に入ってからの最高値となった。
 これに伴う今週明けから週半ばまでの平均は同469ドル強で、先週の平均を同43ドル強(約10%)上回っている。WTIの反発に誘発された北海ブレントの反騰を追従するかたちで上がっているもので、週単位では4週ぶりの反騰となっている。
 
 ただし、今後も棒上げが続くかとなるとどの商社も否定的だ。WTIの相場を左右する米国の景気にはっきりした回復の兆候が現われているとは言いがたい点を睨んでのもので、向こう1週間なり10日間なりの株価の動きも見据えながら慎重に行動していくことが肝要と指摘する向きが多い。