2009年05月11日
三菱化学のエチレン装置の定修がスタート
鹿島と水島で計3基が相次ぎ運休へ
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学のエチレンプラント3系列の定修が鹿島事業所内の第1号機を皮切りにこのほどスタートした。
 
 現在同社が保有しているエチレンプラントは、鹿島の2基と水島事業所内の1基の合計3基。トータルの年間生産能力(定修実施年ベース)は130万1,000トンで、他の11センターを大きく引き離している。内訳は、鹿島が1号機の375,000トンと2号機の453,000トンの計828,000トン、水島が450,000トンとなっている。
 
 3基とも国の規定で年内の定修が義務付けられており、これに沿って同社では先ずは7日から鹿島の1号機の定修に入った。6月25日までの50日にわたって運休となる見通し。これに続いては13日から水島のプラントが定修入りする。7月6日までの55日間運休することになる。最後に鹿島の2号機が6月28日から8月15日までの49日間運休する。
 
 同社以外のセンターで今年が定修年となるのは、三井化学の市原工場内の553,000トンプラントだけ。例年に比べると今年は定修による運休プラント数がかなり少ない。ただし三井化学・市原の定修時期も6月末から8月上旬までとなる見通しなので、5月上旬から8月中旬までの間は合計4系列の運休が集中することになる。したがってこの間の石油化学製品全体の需給バランスは大きく引き締まる見通しにある。