2001年04月26日
PE袋の輸入、3月も2万3,492トンと高水準
PEフィルム類を合わせると3万トン弱の規模に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省がまとめた3月の輸入通関統計によると、PE袋の輸入は3月も引き続き活発で、総輸入通関数量は18カ国合計で2万3,492トンとなった。前年同月の実績を6.9%上回っている。
 また、同じPE製のフィルム類の輸入も依然として拡大傾向を続けており、21カ国合計で6,482トンとなっている。前年同月を10.9%上回っている。
 これに伴い、PE袋とフィルム類の輸入の合計は2万9,974トンとなった。前年同月に比べて7.8%多い。両製品に共通している点は価格が国産品を大幅に下回っていることにあり、このため数量の増加によって国内メーカーは一段と厳しい局面に追い込まれることになりそうだ。
 両製品の3月の輸入のうち、PE袋の輸入で特に目を引くのは、中国製品が引き続き高い伸びを遂げている点だ。前年同月の実績を19.0%上回って8,588トンに達しており、第2位のタイ品の4,22トンを大きく引き離している。伸び率も断然高い。中国品の1キログラム当たりの輸入通関価格は170.7円となっている。PE袋全体の平均輸入単価は同163.9円である。
 一方のフィルム類の輸入では引き続き韓国品がトップを占めている。1,551トンで、第2位のマレーシア品の1,174トンとはかなりの開きがある。価格は同178.7円となっている。同製品の場合は、全体の平均価格が同213.5円と比較的高い。しかしこれは、米国品の同663.5円に代表されるように効果な特殊品が少なくないせいと見てよい。汎用品種がほとんどを占めるアジア諸国の製品は同153円から180円がらみの低水準にある。
 こうした結果、1~3月期の輸入通関数量は、PE袋が前年同期比111.6%の6万2,001トン、フィルム類が同111.7%の1万6,877トンとなった。合計は同111.6%の7万8,878トンである。