2009年05月19日
PSの4月の実績、生産も出荷も引き続き前年割れ
前月比はともに増加で月末在庫は縮小
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が19日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の4月の総生産量と総出荷量はともに引き続き前年同月の実績を下回った。
 
 総生産量は前年同月比17%減の59,367トンで、この結果13ヶ月連続の前年同月割れとなった。ただし前月の実績に対しては26%の増加となっている。2月の38,678トンをボトムに2ヵ月連続の急拡大となっている。
 
 一方の総出荷量は同18%減の60,192トンとなった。9ヵ月連続の前年同月割れである。ただし、前月に対してはわずか0.1%ながら増加となっている。
 うち国内向けは同18%減の56,941トンとなった。9ヵ月連続の前年同月割れである。全ての需要分野が依然として前年同月を下回っている。もっとも、最近のボトムの2月の実績に対比すると全体では28%増ということになる。前年同月のほぼ2分の1となっていた電機・工業用が31%減まで戻っていることに象徴されるように全体に底を打ったと言えると述べる向きが同樹脂メーカーの間で増えてきている。
 輸出量も同じく18%減で3,253トンとなった。8ヶ月連続の前年同月割れである。ただし、前月比は28%増で、昨年9月並みの水準に戻っている。
 
 月末在庫は78,312トンで前月比は1%減、前年同月比は27%減となった。在庫率は1.3ヶ月で、2.1ヶ月分となった1月や、2.0ヶ月分となった2月に比べると大幅に改善されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1242720460.pdf