2001年04月25日
プラ協、廃プラの再資源化フロー図の99年版を作成
廃プラ総排出量に占める有効利用率が46%に拡大
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は、99年におけるプラスチック製品の生産から廃棄・再資源化に至るまでの流れを数量面で捉えたフロー図「プラスチック製品・廃棄物・再資源化フロー図(1999年)」を取りまとめ、25日、その概要を発表した。
 この中では、99年における廃プラスチック総排出量に占める有効利用(再生、ごみ発電熱利用焼却など)の比率が前年よりさらに2ポイント増えて46%になっている点が特に目を引く。
 同協会のまとめによると、99年の樹脂の総生産量は1,457万トンで、前年(1,391万トン)を4.7%上回ったが、廃プラスチックの総排出量は976万トンで、前年(984万トン)を逆に0.8%下回った。うち一般廃棄物系は486万トン(前年は499万トン)、産業廃棄物系は490万トン(同485万トン)となっている。
 合計976万トンのうちの46%に相当する452万トンが有効利用されている。前年の有効利用数量は435万トンで有効利用率は44%であったが、99年は数量の面でも構成比の面でも一層拡大したというわけ。
 有効利用のうち最も多いのは発電付き焼却で、前年より5万トン増えて169万トンとなっている。有効利用率は17%である。これに続くのは熱利用焼却の136万トンで、有効利用率は14%となっている。マテリアル・リサイクルとも言われる再生利用は134万トンで、熱利用焼却とほぼ同じ規模となっている。ただし、前年に対する伸び率は9.8%と最も高い。有効利用率も2ポイント高くなっている。
 固形燃料は9%で有効利用率が1%。また、注目の油化・高炉原料は4万トンにとどまっている。これは、それぞれの処理設備がまだ未整備の状態にあったためで、2000年と2001年は連続して大幅に拡大したと見られている。
 99年の総排出量を樹脂別に見ると、ポリエチレンが全体の29.5%を占め、以下はポリプロピレンの19.8%、ポリスチレンの17.2%、塩ビ樹脂の12.8%と続き、その他の合計が20.7%となっている。
 一方、再生原料として利用された使用済み製品の数量は合計47万トンとなっている。最も多いのはPETボトルで9万トン弱、以下は農業用プラスチック、発泡スチロール梱包材、包装フィルム、コンテナー、電線被覆、自動車部品、その他のボトル、パイプ、発泡スチレントレー、家電筐体--などが続いている。

http://www.c-nt.co.jp/data/eco/recyclepla1999.html">廃プラスチックの有効利用量と有効利用率の推移
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