2009年05月21日
昭和電工、人造黒鉛電極の燃料転換終える、CO2排出削減を実現
大町事業所・重油からLNGへ 貯蔵タンク新設
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:昭和電工
完成したLNG貯蔵設備

昭和電工は、大町事業所(長野県大町市)で進めてきた、重油から液化天然ガス(LNG)への燃料転換をこのほど完了し、年間1万トンのCO2削減を実現した。投資額は約5億円。

 同事業所では、主に鉄をリサイクルする際に使用される人造黒鉛電極や、電気自動車用リチウムイオン電池向け黒鉛負極材を生産しており、人造黒鉛電極では生産能力および品質で世界トップクラスを誇っている。

 人造黒鉛電極は原料を成型・焼成・黒鉛化して製品化するため、製造工程では多量の電力や燃料を使用する。主要工程の黒鉛化炉には、自家水力発電所から電力を供給している。

 今回は、これまで重油を使用してきた焼成工程について、LNGへの燃料転換を実施することにし、今年2月から着工していた。新たに貯蔵能力270キロリットルのLNG設備を完成した。同設備でLNGをガス化し製造工程に供給する。ガス化のために使用する熱源は事業所内で発生する余剰廃熱を有効活用する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1242874683.doc