2001年04月16日
容リ法対象品の分別収集、製品によって大きなばらつき
PETボトルは前年比65.3%増、一般プラは低調な出足
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 環境省大臣官房は16日、容器包装リサイクル法に基づいて分別収集されている各種容器包装の昨年4月から12月までの分別収集実績と再商品化実績をまとめ、中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会に報告した。
 対象は、ガラス製品3種類、紙製容器包装、PETボトル、一般プラスチック(白色トレーを含む)、スチール缶、アルミ缶、段ボール、紙パックの合計10種。うち、紙製容器包装、一般プラスチック、段ボールは平成12年度から新に施行の対象となったもの。
 各製品の分別収集実績の中では、PETボトルと紙パックの対前年同期比の高さが特に目を引く。PETボトルの実績は9万7,335トンで、前年同期の実績を65.3%上回っている。12年度トータルの収集見込み数量は10万3,491トンであったが、3ヶ月を残してすでに94.1%を消化している。分別収集に踏み切った自治体の数が前年の1,214から2,296へと大きく膨らんだのが効いている。紙パックの累積は、9,319トンで前年同期を35.3%上回っている。ただし、年計の見込み量に対しては33.2%にとどまっている。
 注目の一般プラスチックの場合は、累積が7万781トンで、年初の見込み量の29.6%となっている。うち白色トレーは2,308トンで、これも年初の見込み量の27.9%という低率にとどまっている。ともに目標を大幅に下回っているわけで、残る3ヶ月にどれだけ挽回するかに関心が持たれる。4~12月の収集自治体数は864にすぎない。うち白色トレーが594を占めている。
 一方、これらの製品の再商品化実績も製品によって大きなばらつきが生じている。PETボトルは9万814トンで、前年同期を68.7%上回っている。しかし、一般プラスチックは5万1,812トンと少ない。うち白色トレーも1,856トンと多くない。