2009年05月22日
極東のエチレン価格が急上昇
ナフサ高や定修の集中が影響
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社によると、アジア地域、特に極東におけるエチレンのスポット価格がここにきて急上昇してきた。
 
 中国のCFR価格を例に取ると、直近のトン当たりの価格は750〜760ドルとなっている。2週間前に比べると50〜60ドル高い。
 
 要因については、ナフサの国際スポットが急騰してきたこと、日本や中国のエチレンセンターの間で定修による運休が相次ぎはじめたこと、さらにはサウジ・ラービグからのポリオレフィンなど主要誘導品の中国市場への持込が当初の予想に比べて遅れているためポリオレフィン等の需給がタイトになってきたこと等が挙げられると指摘する向きが多い。
 
 プロピレンも強含みとなっている。ただしプロピレンの場合は、需給の逼迫からすでに2週間前に830〜850ドルまで上がっているので、エチレンほど大きな上げ幅とはなっていない。