2009年05月26日
ポリオレフィンのアジア市況の上昇が続く
HDPEのヤーン用品種は1,200ドル弱に
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンのアジア地域におけるスポット価格がここにきて各地で一段と上昇してきた。

 大手商社筋によると、大口輸入国の中国による直近のCFR価格は、HP-LDPEのフィルム用がトン1,070〜1,090ドル、L-LDPEのフィルム用が1,130〜1,150ドル、HDPEのヤーン用が1,170〜1,190ドル、同樹脂のフィルム用が1,150〜1,160ドル、PPホモポリマーの射出成形用が1,100ドル弱となっている。HDPEのヤーン用の中には、魚網向けに1,200ドルで成約するケースも散見されるという。

 5月中旬に比べると、HP-LDPEは約10ドル、L-LDPEは20〜30ドル、HDPEとPPは30〜50ドルそれぞれ高い。5月初頭に対してはHP-LDPEが40ドル弱、L-LDPEが30〜50ドル、HDPEが50〜100ドル、PPが40〜60ドルそれぞれ上がったことになる。
 さすがにこの1週間は上げ幅が縮小しているが、アジア各国の需要家の間には最近のナフサ高に伴ってどの樹脂についても先高観が広がっているのでサプライヤー側のオファー価格がほぼそのまま受け入れられているという。

 今後も、ペトロ・ラービグ品がシンガポールのストックヤードに持ち込まれるまでは強含みで推移すると予想する向きが商社筋には多い。