2009年05月27日
菅原VEC会長「地球温暖化対策の推進に一層の貢献」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:カネカ、塩ビ工業・環境協会
菅原公一会長

 塩ビ工業・環境協会(VEC)の菅原公一会長(カネカ社長)は26日夕、定時総会後の懇親会であいさつし、塩ビ産業の現状について「一般景気はブリザードが吹き荒れる状況から脱して春の日差しが見えてきたといわれるが、塩ビの内需には依然として力強さがまだ戻ってきていない」と述べるとともに、「それだけに政府の景気刺激策が早く実行に移され、塩ビの需要に大きな影響を及ぼす社会のインフラ投資が活発になることを強く祈念する」と政府の積極的な景気対策に期待を示した。
 
 その一方で「最近は関係者の長年の努力で、塩ビの持つ優れた加工性や易リサイクル性などの特徴が再評価され、塩ビの採用を復活する需要家が増えてきている。東京大学のように樹脂サッシの持つ優れた地球温暖化防止効果を実証してくれる公的機関も出てきた」と、業界にとって何よりの明るい話題を紹介。
  
 「こうした流れを定着させていけば塩ビ業界も力強い回復を実現できるはずであり、これからも関係業界と一体になって、リサイクルの推進や樹脂サッシの普及促進などを通して国全体の地球温暖化対策により強力に貢献していくようにしたい」と、今後の取り組みに意気込みを見せた。