2009年05月27日
ナフサの4月の輸入価格、30,000円弱の見込み
3ヵ月連続の上昇で、昨年12月の水準に戻る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 財務省が27日にまとめた4月の第一次貿易速報によると、石油化学用ナフサがほとんどを占めると見られる揮発油の4月の総輸入数量は206万5,000キロリットル、総輸入金額は618億8,300万円となった。
 
 これに伴う1キロリットル当たりの加重平均CIF価格は、29,968円となる。3月の平均価格に対比すると、1,336円(4.7%)の値上がりとなる。1〜3月期の平均価格を4,998円(20.0%)上回る。これで、石油化学用ナフサの月間輸入価格は今年1月の21,500円をボトムに3ヵ月連続で上昇することが確定した。昨年12月の輸入価格とほぼ同じ水準に戻ることになる。これを基準とする国産ナフサ価格は32,000円となる。

 4月の輸入価格の上昇は、2月から3月にかけて原油の国際スポット相場が高騰してきたのに伴ってナフサの国際スポット価格も騰勢をたどってきたことによるもの。その後も国際スポット相場が上昇をつづけているので、5月の輸入価格はさらに上がると見られる。