2009年06月01日 |
TEC、インド国営石油公社向けFCC/プロピレン回収プラントを受注 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング |
東洋エンジニアリング(TEC)は1日、インド国営石油公社(IOCL)と、同国東部オリッサ州パラディープ製油所の流動接触分解装置(FCC)およびプロピレン回収装置の設計・建設管理業務をインド法人であるToyo-India と共同受注したと発表した。受注総額は26億円。 パラディープ製油所は、1,500 万トン/年の高硫黄重質原油を処理するもので、西アジア産出の原油を輸入・精製し自国の旺盛なエネルギー需要をまかなうとともに、一部はアジア地区に輸出される計画。 一次原油処理設備に加えて、二次処理としてFCC のほか、熱分解装置が含まれ、プロピレン、LPG、ナフサ、ガソリン、航空燃料、ディーゼルなどの製品が生産される。 パラディープ製油所への総投資金額はおよそ60億ドル、TECの工期は38カ月の予定。 FCCの技術プロセスには、IOCLが米国Lummus社と開発したINDMAX を採用する。 <受注概要> ■客先 : インド国営石油公社(IOCL) ■受注者 : 東洋エンジニアリング、Toyo-India ■建設地 : インド、東部 オリッサ州 ■対象設備 : FCC装置:処理能力 417 万トン/年 プロピレン回収装置:処理能力 190 万トン/年 ■適用技術 :FCC: INDMAX(IOCL とLummus の共同開発プロセス) ■役務内容 :プロジェクトマネジメント、詳細設計、調達サービス、工事管理、試運転支援の一括請負で、このうち ・東洋エンジニアリングは海外役務(オフショアサービス)を担当 ・Toyo-India はインド国内役務(オンショアサービス)を担当 ■プラント完成予定 : 2012 年中頃 ■受注の意義 ・比較的安価な原油を輸入・精製・製品化して、インド国内の旺盛なエネルギー需要に応える一方、製品輸出によりインド経済に貢献する。また、新規プロセスによる商業レベルのFCC 装置の実現。 |