2009年06月02日
アステラス製薬、低用量アスピリンによる消化管障害に「ガスター」有効
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は2日、米国・シカゴで開催中(5月30日−6月4日)の米国消化器病学会(AGA)で、低用量アスピリン起因性消化管障害の予防にH2受容体拮抗剤「ガスター」(一般名:ファモチジン)が有効であるという試験「FAMOUS」の結果が報告されたと発表した。
 
 血小板凝集能抑制効果を持つ低用量アスピリンは、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈疾患や脳血管障害に対し有効性が確認されており、幅広く処方されているが、一方で消化管障害を高頻度で発症することが知られている。
 
 消化管障害を発症した患者に対しては、低用量アスピリンの中止が望ましいものの、中止により原疾患の再発の危険性が高まるため、いかに消化管障害の発症を予防するかが課題となっている。

 FAMOUS 試験では、低用量アスピリンにガスターを併用することで、抗血小板療法をより有効かつ安全に継続できることが示された。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1243917842.pdf