2009年06月02日
三菱樹脂、スイスQuadrant社買収でエンプラ加工事業強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂
吉田宏社長

 三菱樹脂の吉田宏社長は2日に会見し、スイスのエンジニアリングプラスチックメーカーであるQuadrant社(Q社)との戦略的提携の目的や同社とのシナジー効果などについて語った。Q社は、年商660億円規模で、従業員2400人、世界19ヵ所に拠点がある。戦略的提携は、オランダで三菱樹脂との折半出資で設立した持株会社Aquamit社がQ社株式の公開買付を6〜8月に実施することで実現する。

 戦略的提携の目的についてよしだ社長は、(1)エンプラ加工事業で世界的リーディング企業が実現する(2)両社が手がけるエンプラ加工事業、樹脂複合材事業でシナジー効果が発揮できる(3)Q社は世界19ヵ所に拠点があり、グローバルな生産体制の確立と海外展開の促進が図れる、とした。とくに、エンプラ加工事業、樹脂複合材事業で大きなシナジー効果が期待できると強調した。