2009年06月02日 | |
三菱化学・旭化成両社「水島地区のエチレンセンター統合」を発表 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、三菱化学、三菱ケミカルホールディングス |
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三菱ケミカルホールディングスと旭化成の両社は2日、三菱化学及び旭化成ケミカルズが水島地区(岡山県)で展開しているエチレンセンターの統合について検討中であると発表した。今後さらに激化するグローバル競争に対応していこうというもので、両社のエチレン生産能力(定修年)は、三菱化学が年産45万トン、旭化成(山陽石油化学)44万3,000トン。合わせると89万3,000トンと世界規模のセンターが実現することになる。 ■背景 わが国石油化学産業は、昨秋以降の経済変動による需要の大幅な縮小と中東をはじめとした大型の石油化学設備の稼動による供給過剰が見込まれる中で、事業基盤の再構築による競争力強化を図ることが喫緊の課題となっている。 三菱・旭化成の両社は、これまでも岡山県倉敷市の水島コンビナート内において、隣接するメリットを生かし、石油コンビナート高度統合運営技術研究組合(RING)事業への参画等を通じ、石油化学事業の基盤強化を図ってきた。 しかし、今後、中長期的にますます激化するグローバル競争を勝ち抜き、さらなる競争力の強化と収益力を確保するために、両社の水島地区におけるエチレンセンターを統合し、最適生産体制の確立と効率的な事業運営体制を図ることが必要との判断に至り、検討を開始した。 ■検討内容 (1)三菱・旭化成は、共同出資会社を設立し、両社の水島地区のエチレンセンターを一体運営する。 (2)3 年以内を目処に、水島地区のエチレンセンターの最適化を図る。ただし、設備の統合形態については、現時点では未定であり、今後両社の顧客との関係も考慮しながら検討していく。 (3) 両社の石油化学誘導品については、本検討の対象外とし、各社で最適な生産バランスを検討する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1243924130.pdf |