2009年06月05日
横浜ゴム、シーリング剤用容器「e-can」の蓋をフィルムに変更
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは5日、マテリアルリサイクルで廃棄物を減らす2成分形シーリング材用容器「e-can」の蓋を、ポリプロピレン製のプラスチックから開けやすいアルミラミネートフィルムに変更すると発表した。
 
 「e-can」は同社が2005年から沖縄を除く全国で無償回収を行っている容器で、回収後に再生ペレット化され、合成木材などさまざまな商品にリサイクルされている。4月から主力商品のひとつであるポリウレタン系シーリング材「UH-01NB」の蓋を変更し、ほかの2成分形シーリング材についても切り替えを進めていく予定。

 「e-can」はマテリアルリサイクルができるポリプロピレン製の容器で、金属製の取っ手は取り外して繰り返し使うことができる。従来は蓋もポリプロピレン製だったが、開けにくいというユーザーの声があり今回、簡単にはがせるアルミラミネートフィルムに変更した。従来品と比べて密封性に優れ、外気と遮断できるため湿気などの影響を受けにくい。貯蔵安定性も高まる。開封後のフィルムは廃プラスチック類として処理できる。

 シーリング材はビルの外壁を覆うコンクリート、金属パネルなどの継ぎ目をふさぐ目地材。容器には頑丈なブリキ缶が多く使われるが、使用後に混合廃棄物として処理され産業廃棄物増加の要因になることから、改善が求められていた。
 
 横浜ゴムは産業廃棄物の削減のため、ブリキ缶から「e-can」への切り替えを進めており現在、2成分形シーリング材の3割が「e-can」で出荷され、そのうち6割が回収されている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1244184450.pdf