2009年06月10日 |
ダウ、上海に技術センター設立、張家港市のグリコールエーテルもスタート |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:ダウケミカル |
(上海発=特約) ダウケミカルはこのほど、上海の浦東に上海ダウセンターを立ち上げた。また江蘇省張家港市でグリコールエーテル工場をスタートさせた。 ダウ上海センターは浦東新区の張江高科技園区(ハイテクパーク)にあり、アジア太平洋地区の新事業・イノベーションのセンターとなる。面積は10万平方メートルで、ダウのグローバルな第一級のR&Dセンターとなるとともに、ダウのいくつかの事業やアジア太平洋地区の研究部門の本部となる。 80以上の研究室に500人以上の研究員、技術者を抱え、建設、自動車、エネルギー、水処理、エレクトロニック、パーソナルケア製品など、主要分野の研究を行う。 ダウはこの10年、中国での事業を急速に拡大してきた。ダウによれば、金融危機の影響による経済不振にもかかわらず、中国の将来性を確信している。 ダウは現在、神華グループと陝西省楡林市での大規模石炭化学のJVのFSを行っている。これには年産300万トンのメタノール計画、100万トンのオレフィン計画が含まれており、本年下期にNDRCに申請する予定となっている。 更にダウはこのたび、江蘇省張家港市で酸化プロピレンベースのグリコールエーテル工場の商業生産を開始した。 最新技術の設備で能力は年産12万トンとなっている。 張家港市は上海から200kmの揚子江の南岸に位置し、中国の拡大する需要に対応するとともに、日本、韓国、台湾の既存の需要家への供給基地にもなる。 ダウは張家港市にエポキシレジン、SBラテックス、PS、スタイロフォームのプラントを有している。 |