2009年06月12日
経産省、4月の鉱工業生産を上方修正 化学工業は10.6%の上昇
【カテゴリー】:行政/団体(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省が12日発表した4月の鉱工業生産動向(確報)によると、生産指数(2005年=100、季節調整済み)は前月比5.9%上昇の74.8、出荷同3.0%上昇の75.3、在庫同2.7%低下の97.1で、5月末に発表した速報値を生産、出荷とも上方修正した。在庫は変わらなかった。
 
 業種別にみると生産は、化学工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業、プラスチック製品工業、非鉄金属工業など17業種中13業種が上昇し、一般機械、石油・石炭製品、電気機械など4業種が低下した。製造工業稼働率指数は67.2で、前月比10.2%の上昇となった。
 
 化学工業の4月の生産指数は前月比10.6%上昇の93.8、出荷指数は同8.0%上昇の91.6、在庫は同1.4%低下の98.6だった。化学工業の前月比伸び率10.6%は電子部品・デバイスの15.8%増、非鉄金属の12.7%増に次ぎ第3位で医薬品、合成ゴム、フェノールなどの増産が寄与した。
 
 プラスチック製品工業は生産が前月比10.3%増の80.3、出荷同8.9%増の80.4、在庫同1.5%低下の91.6だった。プラスチック製のフィルム・シート、機械器具部品、建材などの生産が増えた。