2001年04月24日
三菱化学フォームプラ、低VOCの建材用発泡ポリスチレンビーズを上市
キシレン、エチルベンゼン、SMの含有量を90%削減
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学、厚生労働省、三菱化学フォームプラスティック

 三菱化学フォームプラスティックは24日、従来品に比べVOC(揮発性有機化合物)の含有量を大幅に削減した新規建材用発泡ポリスチレンビーズ「スチロポール JFN」を開発、上市した、と発表した。
 VOCは昨年秋、厚生労働省が居住環境におけるVOC8物質の濃度に関する指針値を策定するなど、シックハウスとの関連が注目されている。新グレードの「スチロポール JFN」は、原料組成の最適化によりキシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの含有量を、同社従来品比で約90%削減、大幅な低VOC化を実現した。また、これら以外のVOC、フロン、代替フロンなども従来品と同様に含んでいない。
 同社は、以前から高断熱化による省エネルギー住宅向け断熱材に適した発泡ポリスチレンビーズを供給しており、従来品を断熱材に用いて施工した住宅でもVOC指針値を十分にクリアすることが確認されているが、今回の「スチロポールJFN」を用いたモデル実験では、従来品に比べ大幅にVOCを低減できることが確認されている、としている。
 なお「スチロポールJFN」の価格は、従来品に比べ約10%のアップを予定している。