2009年06月16日
カネカ、塩ビ樹脂、ペーストなど全品種20円以上値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:カネカ

 カネカは16日、原料価格の高騰を受け塩化ビニール樹脂(PVC)の販売価格を修正すると発表した。7月11日納入分から汎用PVCのほか、塩ビペースト樹脂、架橋塩ビ、酢ビコポリマー、塩素化塩ビなど全品種を対象に1キログラム当たり20円以上の値上げを実施する。

 国産ナフサ価格は、本年1—3月期にキロリットル当たり27,000円をつけた後、原油・ナフサの相場が高騰し、原油は足元1バレル70ドルを越え、ナフサはトン当たり600ドルに迫っている。こうした状況から、国産ナフサ価格は、本年第2四半期(4—6月)は約35,000円まで上昇し、第3四半期(7—9月)には、40,000円を越えるレベルまで上昇する見込み。

 また、ナフサに加えて、PVCの原料となる輸入EDC(二塩化エチレン)価格も急上昇し、さらにユーティリティコスト等の上昇も収益圧迫の要因となっている。これらの要因によるコストアップの吸収は自助努力だけでは限界に達しているとし価格転嫁することにした。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1245137659.pdf