2009年06月17日
5月のスチレン生産・出荷実績 SM輸出好調、史上最高17万トン
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は17日、5月のPS・SM生産、出荷実績を発表した。PSは生産量が前年比3%減と回復基調、SMも生産は2カ月連続で前年を上回った。SMの輸出は17.2万トンと史上最高で、工業会では「PS・SMとも2月を底に着実に回復しつつある」と分析している。概要以下の通り。
 
<PS>
 生産は64,847トンで前年同月比3%の減少と戻ってきた。定修は東洋スチレン・広畑とPSジャパン・千葉の2社2工場(昨年は1社1工場)だった。

 出荷は国内、輸出合わせて56,995トン(前年同月比85%)だった。2月を底に5万トン台半ばの出荷が続いている。用途別では電機工業用のデジタル家電、生活家電に復調のきざしが見られるが、事務機器分野は一時期の半減状態。包装用は堅調でとくにHIシート向けが好調、前年同月を上回った。
 
 輸出は減少しており、前年同月比52%の減少となった。在庫は8.6万トンに増加。
 
<SM>
 生産は275,956トンで前年同月比1%増と2カ月連続のプラスとなった。定修は新日鐵化学・大分の1社1工場(昨年は3社3工場)だった。
 
 出荷は前年比8%増の289,923トン。国内向け11.7万トンに対して輸出が17.2万トンと、輸出が内需を上回っているが国内向けも2月を底に回復しつつある。PS向けが戻ってきたほか、ABS樹脂、合成ゴム向けに回復のきざしが見られる。
 
 輸出の17.2万トンは単月としては史上最高で、前年比36%と大幅増加した。4カ月連続の前年比プラス。とくに中国のABSとPS向けが好調。このため出荷合計は前年同月比8%増加し、3カ月連続のプラスとなった。在庫は8.2万トンと大幅減少した。
 
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1245222624.tif