2009年06月17日
5月の塩ビ樹脂生産・出荷 国内向け低調だが輸出は増大
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会が17日にまとめた「5月の塩ビ樹脂生産出荷実績」によると、生産はプラントの定修が集中したため13万2,241トンで前年同月比10.5%減、国内出荷は主力の硬質用が塩ビパイプの減産で3万3,934トンと同34.8%減、軟質用が1万8,372トンで同23.4%減、電線その他が1万3,473トンで同22.5%減であり、国内出荷合計は6万5,779トン、同29.6%減で2008年8月以来10カ月連続の前年割れとなった。

一方、輸出は5万5,036トンで同11.5%増と4カ月連続の前年比増となった。中国、中東からの引き合いが活発で、米国向けも増加したことによる。5月末の在庫は8万8,837トンで前月比14.8%増(前年同月比27.4%減)となった。

 菅原公一・塩ビ工業・環境協会会長(カネカ社長)は記者会見で、「東京で電線の地中埋設工事が進んでおり塩ビ管の需要拡大につながっている。雨水ますでも塩ビの採用が進んでおり、今後、インフラ整備が期待できる。ただ、当面は塩ビパイプの減産がどう変化するのかがポイントになる」と指摘した。

 一方、同日まとめた「5月の塩化ビニルモノマー生産・消費・出荷実績」によると、生産は22万1,201トンで前年同月比2.7%増、国内出荷はPVC用が13万8,246トンで同7.6%減、その他用が2,443トンで同20.9%減、国内出荷合計が14万689トンで同7.9%減、輸出が8万2,970トンで同31.3%増となり、出荷総計は22万3,659トンで同3.6%増加した。


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1245214057.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1245214057.xls