2001年04月24日
汎用4樹脂の1~3月期の用途別出荷実績まとまる
主力品種がPPの射出成形用を除いて不振
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局は24日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の今年1~3月期の需要分野別(品種別)の出荷実績をまとめた。(別表)
 この中では、4樹脂それぞれの最大消費品種の実績がPPの射出成形用を除いて全て前年同期を下回っている点が特に目を引く。LDPEのフィルム用は0.2%、HDPEの同じくフィルム用は8%、PSの包装用は3%それぞれ縮小している。両PEのフィルム用品種の不振には、レジ袋やフィルム単体の輸入の増加が大きく影響していると見られる。もっとも、PPのフィルム用グレードは6%増と好調を維持している。PPフィルムは全体に高機能・高品質タイプであり、このため輸入品の侵食を受けないできていることが好調持続の要因と見てよさそう。また、同樹脂の最大消費品種である射出成形用は4%増となっている。日用雑貨向けとコンテナー向けの大幅増が大きな支えになってのものと見られている。
 その他の品種で伸びが注目されるのは、LDPEでは加工紙用の6%増と電線被覆用の8%増、HDPEでは射出成形用の22%増とパイプ用の6%増、PPでは繊維用の20%増と押出成形用の9%増--など。PSはどの分野も前年割れとなった。

http://www.c-nt.co.jp/data/miti/20010103_4.html">2001年1~3月四大樹脂需給実績
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