2001年04月09日 |
日本ポリエステルリサイクル社が新体制で再発足 |
日本車両とアイエスの折半出資会社に |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:NEDO |
PETボトルのリサイクル事業を計画中の「日本ポリエステルリサイクル」は4月2日付けで経営体制を一新して新体制で再スタートした。 これまで5%の出資会社にすぎなかった日本車両が50%を、また25%を出資してきたアイエスが残り50%をそれぞれ保有し合う折半出資会社に変わった。資本金はこれまでと同じ3億円である。これに伴い、稲田修司社長(アイエス社長兼務)は取締役相談役に退き(アイエス社長を兼ねる)、替わって加藤紀生・日本車両取締役が社長に就任した。また、藤田博副社長が退任して椋田高義専務が副社長に昇格した。 同社は、アイエスがNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援によって開発した新技術を使ってPETボトルのリサイクル事業を展開すべく現在企業化準備を進めているところ。同社が工業化を計画している技術は、PETボトルを化学反応によってPETモノマーのBHETに変え、さらにそれを溶融重合、固相重合してPET樹脂にするというもの。いわゆる“ボトルtoボトル”技術の1つであり、現在は茨城県総和町の立地内で年産150トン能力の試験プラントによって技術の仕上に入っている段階にある。2002年度中には愛知県半田市の日本車両敷地内に年間処理能力2万7,000トン(樹脂の生産能力は2万2,300トン)の本格装置を完成する計画である。 同社では、今回の資本構成の変更に続いて別の資本の参加も得て大幅増資することにもなりそう。 |