2009年06月23日
旭化成ケミの「マイクローザ」、アジア最大規模のフィリピン浄水設備に採用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ
マイクローザ/USAデンバー浄水場

 旭化成ケミカルズは23日、フィリピンマニラ市のアジア最大規模の膜式水道浄水設備に、同社の水処理用中空糸ろ過膜「マイクローザ」の採用が決定したと発表した。受注額は非公開。

 「マイクローザ」は、世界で600カ所以上の膜式浄水設備で採用され、世界第2位のシェアを占めている。

 今回採用が決った設備は、アジア最大規模となるマニラ市の100,000立方メートル/日の膜式水道浄水設備で、同国初となる大型膜プロジェクト。塩分を含んだ水(かん水)を「マイクローザ」とRO膜(逆浸透膜)で処理し、市民に高品質の水道水を供給する。設備は2010年春完成の予定。

【設備概要】
(1)場 所  フィリピン マニラ市
(2)用 途  水道浄水
(3)処理能力  100,000m3/日
(4)設備施工業者  Pall Corporation
(5)稼動時期  2010年春予定

■「マイクローザ」とは:
 「マイクローザ」は、主に水処理、工業用プロセスおよび膜分離活性汚泥法(MBR:メンブレンバイオリアクター)などの分野で使用される中空糸ろ過膜で、孔径に応じて「マイクローザMF」と「同UF」の2タイプがある。特に水処理用途の「マイクローザMF」は、物理的強度や耐薬品に優れるポリフッ化ビニリデン(PVDF)製中空糸で、PVDF膜の中でも独自の製膜技術により高い長寿命化を実現した。このため「マイクローザMF」を用いた膜式浄水プロセスは長期の安定稼動実績がある。すでにシンガポール、中国、韓国をはじめ水不足や水質向上のニーズが高まる地域での採用が拡大しているが、受注は今後さらに拡大する見込みだ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1245742813.pdf