2009年06月24日
協和発酵キリン、「成人T細胞白血病リンパ膜」で国内第2相臨床試験開始
【カテゴリー】:ファインケミカル(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:協和発酵キリン

 協和発酵キリンは23日、自社開発のKW−0761(抗CCR4抗体)の成人T細胞白血病リンパ膜に対する国内第2相臨床試験を開始したと発表した。試験は国内17施設、25例の予定で行う。
 
 KW−0761は、独自の強活性抗体作製技術「ポテリジェント」を用いて作製したヒト化モノクローナル抗体で、COR4陽性の血液がん細胞および喘息や炎症性疾患への関与が示唆されているCOR4陽性T細胞を減少させることが認められている。これまでの国内第1相臨床試験では、同剤の安全性と有効性が示された。
 
 米国では、血液がんを対象とした第1−第2相臨床試験を準備中。欧州では少数の健康な成人およびアレルギー性鼻炎患者を対象に第1相臨床試験を実施した。
 
 また、2008年3月には、米国のバイオ医薬品メーカーであるアムジェン社(本社:カリフォルニア州)に対して、日本、中国、韓国、台湾を除く全世界独占開発・販売権を許諾するライセンス契約を締結している。