2009年06月24日 |
イランのMehr Petrochemical、25日に竣工式 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、三井化学、三井造船 |
伊藤忠が出資するイランのMehr Petrochemical は、アサリューエ地区で230百万ドルを投じ、高密度ポリエチレン年産30万トンプラントを建設していたが、5月に試運転を開始、現在はフル稼働をしている。 25日に石油相が出席し、竣工式を行う。 Mehr Petrochemical はイランの国営石油会社(NPC)が40%、日本/タイの合弁投資会社 Alliance Petrochemical Investment (Singaore)が60%を出資している。 投資会社には伊藤忠が約20%、タイのCementhai Chemicals が約63%、タイのナショナルペトロケミカル(NPC)が約17%を出資している。 タイの2社は原料立地の観点からHDPE事業の立地を中近東に求め、伊藤忠の紹介でNPCと交渉を行ったもの。 2005年6月に三井造船と三井化学が共同で建設を受注した。 三井化学は高密度ポリエチレン製造技術(CX技術)を供与し、三井造船は製造プラントの基本設計、機材の調達及び製造プラントの建設指導を行い、イラン国内の大手建設会社RAMPCOとコンソーシアムを形成してRAMPCOにイラン国内の機材調達および製造プラント建設工事を担当させた。 Cementhai Chemicals のタイの3系列のHDPEプラントは、何れも三井化学が技術をライセンスし、三井造船が納入している。 また、国際協力銀行は2005年8月、ドイツ銀行東京支店とスタンダードチャータード銀行東京支店との協調融資で、同プロジェクトに総額約5,900万ドルを限度とする貸付契約(バイヤーズ・クレジット)に調印している。 なお、イランでは本プロジェクトに加え、NPCと南アのSasol の50/50JVのArya Sasol Petrochemical (オレフィン No.9)が間もなく完成する。 エチレンが140万トン、MDPE/HDPEが30万トン、LDPEが30万トンの計画。 |