2009年06月24日 |
昭和シェル、サウジアラムコと現地太陽光発電事業へ参入 |
【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:昭和シェル石油 |
昭和シェル石油は24日、子会社の昭和シェルソーラー(本社:東京都港区、亀田繁明社長)とともにサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコに協力し太陽光発電事業に参入するための調査を開始すると発表した。 まず基礎調査をした後、太陽光発電のパイロットプラントを建設する。小規模独立型電力系統(マイクログリッド)への繋ぎ込みなどの技術検討を行った後、本格的な事業化へ移行する計画。 サウジアラビア政府は、経済基盤の多様化を図るため、その中核的なプロジェクトとして太陽光発電の導入を決め、サウジアラムコに推進を委ねた。 サウジアラムコは昭和シェルの15%の大株主でビジネス面でも関係が深いこと、昭和シェルは太陽光発電では高いレベルのCIS太陽電池技術を有していることなどから今回の提携となった。事業規模や協力体制などの具体的内容は今後決める。 <昭和シェルソーラー株式会社について> 昭和シェル石油の100%子会社で、薄膜系の次世代型太陽電池であるCIS太陽電池の研究に豊富な経験と実績がある。現在、宮崎県内の2つの工場でCIS太陽電池「Solacis」の商業生産を行っている。 <サウジアラムコについて> サウジアラビアの国営石油会社で、世界最大の原油生産・輸出者。また石油精製、天然ガス分野でも屈指の企業として知られている。2004年からシェルグループの保有する昭和シェル石油の株式を段階的に譲り受け、2008年12月末現在約15%の株式を保有している。 <用語の解説> ■CIS 太陽電池とは: CIS 太陽電池はCopper(銅) Indium(インジウム) Selenium(セレン)を主成分とし、シリコンを使用しない次世代型太陽電池。変換効率向上の余地が大きく、製造工程がシンプルで使用原料が少ないなどの点が注目されている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1245834787.tif |