2001年04月23日
中外製薬「新中計」2004年3月期連結売上高2,330億円目指す
国際競争力強化、『スベニール』など新薬拡大へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬の永山治社長は23日記者会見し、2004年3月期の売上高を2001年比13.6%増の2,330億円と見込んだ新中期経営計画「V's21」を発表した。

 1995年から3ヵ年の「V's〓計画」を構造改革期、98年からの「V's〓計画」を構造充実期、これに対し新中計は、経営環境の激変を踏まえて「新パラダイム創造期」と位置づけ、事業部門ごとに課題や目標を設定して、全社としてではなく、それぞれの事業、分野で「国際競争力に打ち勝つ体質」をつけるようにする。

 医薬事業では国内市場でトップ10のポジションを確保する、特定の創薬研究(抗体、ビタミンD)で国際競争力を維持する、などを目指す、また新製品『スベニール』、『オキサロール』は好調なので、さらに市場浸透とシェア拡大を図る。新薬開発はスピードを上げる。
 
 バイオ関連では早い時期からゲノム解析やたんぱく質の機能研究などに着手してきたので研究開発から臨床試験まで関係部門を一元化した「創薬プラットホーム」を形成する、としている。
 
 2004年3月期の連結ベース売上高は2,330億円、(01年3月期見込み2,050億円)、経常利益345億円(同300億円)、当期利益200億円(同160億円)を目指す。