2009年06月26日 |
経産省調査、中小企業の業況に「下げ止まりの動きも」 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は26日、「中小企業の業況は下げ止まりの動きが見られるものの、依然として厳しい状況にある」とする、09年4-6月期「中小企業景況調査」結果を発表した。製造業、建設業、卸売業、小売業など全国の中小企業18,880社を対象に、商工会議所指導員や地域調査員が聴き取り調査を行った。有効回答は18,367社(97.3%)だった。 それによると、すべての業種で業況判断DI(「上昇」から「低下」を差し引いた数値)が前期に比べて好転していることが分かった。主な調査内容は以下のとおり。 (1)全産業の業況判断DI▲43.4(前期差6.6ポイント)となり、13期ぶりにマイナス幅が縮小した。 (2)製造業の業況判断DIは、▲44.7(前期差10.3ポイント)となり、10期ぶりにマイナス幅が縮小した。製造業は化学、繊維、鉄鋼・非鉄金属、パルプ・紙、電気・情報通信、金属製品など14業種全てでマイナス幅が縮小した。 前期差がもっとも大きかったのは輸送用機械器具業界で▲41.9(前期比差39.0ポイント)だった。化学は電気・情報通信に次いで3番目で▲25.5(前期差17.3ポイント)だった。 (3)非製造業も業況判断DIは▲43.1(前期差5.3ポイント)となり、11期ぶりにマイナス幅が縮小した。産業別に見ても小売業、サービス業、建設業、卸売業のすべての業種でマイナス幅が縮小した。 (4)全産業の資金繰りDIは▲32.9(前期差3.7ポイント)となり、9期ぶりにマイナス幅が縮小した。 (5)地域別の業況判断DIは、全8地域中、北海道を除く7地域でマイナス幅が縮小した。 |