2009年06月26日
08年度海外プラント・エンジニアリング成約額 33%の減少
【カテゴリー】:実績/統計(海外)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経産省は26日、2008年度の海外プラント・エンジニアリング成約額は、前年度比33.1%減の157.9億ドルだったとの調査結果を発表した。国内の主要関連企業184社にアンケート(回答数149社=81.0%)したが、世界的な金融危機と不況の影響を受けたかたちとなった。調査概要は以下のとおり。
 
【成約額】
 08年度の成約額は157.9億ドル(前年度比33.1%減)となったが、本邦輸出分(日本からの機器輸出と役務提供)については、6年連続で100億ドル超の水準を維持した。成約件数は707件(同19.0%減)、1件あたり1億ドル以上の大型案件は28件(同44.0%減)、102.6億ドル(同37.4%減)だった。
 
【地域国別実績】
 成約額の上位3地域は、アジア(45.4億ドル)、北米(31.2億ドル)、アフリカ(31.1億ドル)で、前年度と比べアフリカ、北米の成約額は増加したが、中東、アジア、西欧、その他(ロシアなどの旧ソ連、東欧諸国)、中南米、大洋州の成約額は減少した。

 成約額の上位10カ国は米国(29.6億ドル)、アルジェリア(24.3億ドル)、サウジアラビア(1億jドル)、中国(13.3億ドル)、インドネシア(9.5億ドル)、ブラジル(7.0億ドル)、カタール(4.9億ドル)、エジプト(4.8億ドル)、韓国(4.6億ドル)、スペイン(4.3億ドル)だった。
 
【機種別実績】
 成約額上位3機種は、発電プラント(70.0億ドル)、化学プラント(24.7億ドル)、エネルギープラント(23.6億ドル)。前年度と比べ生活関連・環境プラントの成約額は増加したがそれ以外の機種は減少した。