2009年06月29日 | |
宇部興産、タイ・カプロラクタム工場のN2O削減CDM事業が国連登録 | |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:宇部興産、三菱商事 |
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宇部興産は29日、三菱商事と共同で進めてきた、タイ・カプロラクタム工場の亜酸化窒素(N2O)削減CDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトが、日本、タイ両国政府の承認を経てこのほど最終的に国連登録されたと発表した。 宇部興産の子会社、タイ カプロラクタム社(TCL)が、ナイロン6原料カプロラクタムの製造工程で発生する副生ガス(N2O)を削減するためCDM事業として取り組んできた。カプロラクタム製造プラントのN2O削減としては世界初の国連登録となった。 今回プロジェクトでは、N2O排出量削減のため、触媒によるN2O分解プラントを追加設置した。今年6月から2012年末までに合計約53万トン(CO2換算)の排出権(CER)を獲得する予定だ。同社では引き続きN2O排出量を削減・モニタリングし、地球温暖化防止に貢献していきたいとしている。 【タイ カプロラクタム社 (TCL社)の概要】 (1)会社名 :Thai Caprolactam Public Co., Ltd. (2)所在地 :(本社)タイ王国バンコク市 (工場)タイ王国ラヨン県 (3)社長 :Charunya Phichitkul(チャルニア ピチットクン。宇部興産常務執行役員兼務) (4)設立年 :1990年 (5)従業員数 :414人(2008年12月末現在) (6)出資比率 :宇部興産91%、丸紅グループ7%、その他2% (7)業種 :カプロラクタム、硫安の製造・販売 (8)生産能力 :カプロラクタム 110千トン/年、硫安460千トン/年 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1246258336.pdf |